動詞の意味から分ける

○(無)変化動詞<変わる、変わらない>
・なる,える動詞:変化を表現する動態(dynamic:動作動詞)

・ある,いる動詞:不変や活動継続を表現する静態(static:状態動詞)
※日本語はほとんどが、なる,える動詞

○する動詞
・見たさま動詞:抽象的な活動概念=他人が見た時の表現(activity:活動)
※[擬音擬態語+する]みたいな意味の動詞が多い

・移す動詞:場所や物の移動が目的の活動(achievement:到達)

・なす動詞:結果や成果を作ることが目的の活動(accomplishment:達成)

機能で使い方で分ける

○出来事の、自動詞
現象/活動を表現したい時に使う。(自然)現象のみだけを、表現したいなら、主語をItにする。
→It rain/snow.降る(雨/雪が)
※他動詞のように因果関係を表現したいなら、前置詞とか接続詞(by,because)を足す

○出来事の、他動詞(一方的な関係)
因果関係を表現したい時に使う。主語を原因、補語を結果(完全動詞なら結果は動詞に含まれている)という型で表現する。無生物を主語(原因)にする時は、分詞構文(原因/理由/条件/譲歩etc.)のように訳すといい。
→主語(原因)+surprise(結果込み)+対象<完全動詞>
→主語(原因)+make+対象+補語(結果分離)<不完全動詞>
※自動詞のように現象を表現したいなら、受動態(It+be+過去分詞)にする
→It's broken.壊れてる

○情報の、自動詞
主語の情報について
→対象+動詞+対象の情報

○情報の、他動詞
主語が認識する、対象の情報について
→認識者+動詞+対象+対象の情報

○相互の、自動詞
二人、2つ以上の関係を表現したい時に使う。主語は{複数形か、A&B&C&…}の二通りになる。主語をバラした、{A+動詞+with/to+B}型もある。
→A and B agree.
→They marry(together).
→A belong to B
※他動詞+相互代名詞でも表現できる
※群動詞(不完全動詞+補語)の場合、相互複数と呼ぶようだ。補語が複数形になるから。
→change trains

○相互の、他動詞
2つ以上を関連付けるとか、関連付けて考えるという表現になる

表現したいことで分ける

○出来事の描写
・物体(名詞)の変化や交換や具現化/無変化を表現したい為の動詞

・状態(形容詞)の変化や表面化/無変化を表現したい為の動詞

・活動(動詞)の変化/無変化を表現したい為の動詞

○情報に関すること
・情報そのものの、定義/定義の確信度合い/未知の発見を表現したい為の動詞

・情報に対する、評価/情報が基準に合うかどうかを表現したい為の動詞

・情報の提示/発信受信を表現したい為の動詞

文法機能で分ける

○単独動詞,単純動詞(完全動詞)
・活動=する
食べる
動く
働く

・無変化=ある,いる
生きる
・変化=なる,える
死ぬ
驚く

○複合動詞(不完全動詞+補語/属詞=完全動詞)
※補語を強く発音する
※不完全動詞を、軽動詞(light verbs)や補助動詞と言ったりする
*つまり、動詞=付属語,補語=自立語

・活動
→結婚を(補語)、する(動詞)
→play(動詞)+soccer(補語)
→take care
→歌を唄う(同族目的補語)
※ゲルマン語(英語の本来語)+外来語(ラテン語とか)のパターンも多い
※日本語だと、漢語や外来語+やまと言葉(日本語の本来語)のパターンも多い

・無変化
→元気で+いる
→元気のままでいる
→be+fine
→be+現在分詞(進行形)
→be+過去分詞(受動態)
→have+過去分詞(完了形)
・変化
→病気に+なる
→get+ill
→get+過去分詞

○熟語,句動詞,群動詞(完全動詞+ニュアンス,svo+結果)
※各要素とも対等

飛び+かかる→fly+at
飛び+出す→fly+out
飛び+込む→fly+into
飛んで+行く→fly+to
飛び+去る→fly+away
飛び,舞い+上がる→fly+up
飛び,舞い+降りるfly+down

遂行動詞+結果補語
叩き+伸ばす
重ね+合わせる
make up作り上げる
work up仕上げる
build up築き上げる
write up書き上げる
clear up澄み上げる
wipe up拭き上げる
fold up折り上げる
open up開け上げる
use up使い上げる→使い切る

understand
forget
※このタイプは昔流行った複合動詞

状態が変わった後を示す

英語の状態の受動態の見分け
動作:(be closed)+at7p.m.
状態:(be closed)+for a long time

日本語
動作:(窓を閉めた)
状態:今日は長い間(窓を閉めた)
→状態変化は日本語でも英語でも使い方は似ている

*日本語はほぼ変化(動作)動詞,状態動詞は有り/居り/侍り/いま(坐)そがり
→〜た(動作の完了)
→〜している,ある(結果の残存/行動の継続)

準備している
準備してある

状態変化の流れ(アスペクト)

まだ(提示=be)
V+to不定


段々(動作=一般動詞)
come,growとか+to不定
活動はいつか終わるタイプ


変化直前(提示=be)
be+*ing(変化しそう,しつある)
・移動の動詞+ing=到着しそう
・感情変化の動詞+ing=しそうな(boring=退屈させそうな,surprising=驚かしてきそうな)


変化(動作=一般動詞)
getとか+*ed
die,fall,drop,急に変わるタイプ
・become+永続か,少なくともけっこう残存するだろう状態


結果が残り続ける(提示=have)
have+*ed(完了形)


結果の提示(=be)
be+*ed
・感情変化の過去分詞(bored=退屈した結果状態だ,surprised=驚いた結果状態だ)

*完了形の結果用法はあんまり見ない
*仏語,伊語,スペイン語は、移動や状態変化なら、beと同じ存在提示の動詞+過去分詞を使う事になっている